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焚き火の科学(第9回「山の教室」)

文責:大野 誠吾 (2007年12月 3日) カテゴリ:体験型自然科学の教室(12)

実験の要約

本実験では焚き火に当たるとどうして暖かいのか考えるきっかけをつかんでもらうために行った。何種類かの板を焚き火にかざすことで暖かいままの板と暖かくなくなる板があることが分かった。

用意したもの


薪 3束
おがくず 1袋
新聞紙 適宜
ライター 適宜
うちわ 1枚

プラスチック板(透明) 1枚
プラスチック板(黒) 1枚
アクリル板(透明) 1枚
アルミ板 1枚
プラスチックフィルム 1枚


行ったこと

1、焚き火を起こした。おがくず、新聞紙で小さな炎を作りそれらを広く燃え上がらせた後、うちわで扇ぐことで薪に燃え移らせた。(図1)

2、実際に焚き火に当り、空気が熱せられて暑く感じるのとは別に焚き火から遠ざかっていても暖かさが感じられることを実感した。

3、用意した何種類かの板を顔と焚き火の間に置き暖かさがどのように変化するか体験した。

わかったこと

焚き火には遠ざかっても感じられる暖かさがあることがわかった。この暖かさはあたりに風が吹いていても大きな変化は見られなかった。このことは炎により空気が温まる以外に暖かさが伝わるために焚き火からの光が関係していることが推測できる。アルミ板を用いることで暖かさを伝える元を反射させることができた。このことは光が暖かさに関与していることの裏付けとなる。また、この暖かさはプラスチック板の色にかかわらずさえぎることが出来ることがわかった。このことから焚き火から出ている光は目には見えない光だと考えられる。このときの最も薄いプラスチックは厚さ0.5mmのものであった。一方、薄いプラスチックフィルムでは暖かさをさえぎることが出来なかった。(図2)これらのことから暖かさを伝える光はさえぎるものに対しては厚さ0.5mmより浅いところで吸収されていると考えられる。このことは秋刀魚を炭火で焼く場合表面付近がこんがり焼けることと良い一致を示す。



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