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成果主義~学生の猶予期間~

文責:宮崎 栄康 (2008年9月17日) カテゴリ:宮崎日記(73)

最近、大学の存在意義を考える。
そして、今出来ることと出来ないこと、
認められることと認められないこと、
大学生と社会人0年目の挟間を葛藤する。

大学が独立行政法人化され、それぞれの研究費を
自らの研究成果で確保する必要性が以前にまして
強くなった。
大学は行政や企業と連携して、それぞれの分野に
おいて新規的な事業を行う。システムの導入や設計、
マネジメント、コンサルタント業務が主となる。
(特に文系においては…。)

なぜなら、お金になるからだ。
研究意義よりも実用性の方が重要視される。

しかし、実用性のためだけなら大学以外でも
事業化は可能である。株式会社でもNPO法人でも。
確かに今は、教授の専門的な知識に匹敵する程の
組織はまだ存在しないが、そのうち時代は変わる。

大学でしか出来ない研究、枠組み作りが必ずあるはずだ。
そして、NPO法人だからこそ出来ることもある。

成果主義の中、本質的にどうあるべきかを議論できる。
学生の猶予期間のうちは、成果に引っ張られず、
自分が考える社会像をむしゃらに形作っていきたい。

経緯:
 教授と卒業論文の相談をした時にエビデンスの
話になった。経済学では、事業評価を行うとき、
outputの変化・改善がinputによって確かに影響
しているという証拠が必要である。対象が社会とか
地域とか広い上に、因果関係が明示的でないため、
そのエビデンスを検証し、プレゼンを行い、予算を得る。
俺はこのエビデンスが後付けの理由のように聞こえ、
なかなか好きになれない。そこまで確かな因果関係が
この社会に存在するかすら疑問である。
 しかし、社会はエビデンスを用いる経済学者たちに
よって動いている。監視や評価等の社会システムで
エビデンスが求められるのも十分わかる。
 自分なりの理論をしっかりまとめ、実際に行動・実践
によって試行錯誤できる環境があればどれだけ楽なんだ
ろうと思う。社会全体としては無理かもしれないけれど
部分的には、行動主義的な社会も作れるはずだ。
 誰がやったとか、社会的な意義とかじゃなく、
出来たもの、サービスが面白いかどうかで勝負したい。



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