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研究テーマ

複合刺激に対するボルボックスの応答
【目的整理】ボルボックスー判断のモデル生物

文責:田村 京子 (2008年6月14日) カテゴリ:日誌複合刺激に対するボルボックスの応答

実験の目的整理

複合刺激に対する多細胞生物の応答を真理表を用いて考察する。
例えば、2つのセンサーをもった生物に、そのセンサーが感知できる刺激を2種類(AとB)与えたとき、その生物の行動パターンは
1. Aの刺激に対して方向性を持って運動する
2. Bの刺激に対して方向性を持って運動する
3. AとB両方の刺激に対して方向性を持って運動する
4. AとB両方の刺激に対して方向性を持たない運動をする
の4通りがある。
刺激に対して方向性をもって運動している場合T(true)、F(false)とし、このような真理表にすることができる

パターンAB分布
1TT
2TF
3FT
4FF

もし、A がT、BがFである場合の分布が100ならば、その生物のアルゴリズムは「AとBの刺激が与えられたとき、Aの刺激に対して方向性を持った運動をする」ということが判明する。

パターンAB分布
1TT100
2TF100
3FT0
4FF0

もし以下のような分布であるならば

パターンAB分布
1TT60
2TF10
3FT10
4FF20

「AとBの刺激が与えられたとき、4パターンの行動がそれぞれこの確率で起こる」というアルゴリズムをもっているといえる。

 生物といっても、単細胞生物からヒトのような複雑な多細胞生物まで様々なものがいるが、多細胞生物の中では単純な構造を持つボルボックスを用いる。

ボルボックスには、光に集まる性質と、電場をかけたときマイナス極に向かう性質があるため、この刺激A,Bを光刺激と電気刺激とする。
ボルボックスがこの2種類の刺激が与えられたとき、刺激に対し方向性を持った運動をするのかを観察して分布を定量化し、その行動を通して生物の持つ判断のアルゴリズムを知る。

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