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natural science 学会 若手研究者によるセミナー
「津波と地球科学:地層に残る津波の証拠-仙台平野を襲った平安時代の津波」

津波と地球科学:地層に残る津波の証拠-仙台平野を襲った平安時代の津波」講演者 菅原 大助

このセミナーでは,平安時代に仙台平野を襲った津波を例として取り上げ,過去の津波を知ることの意義と,津波の地球科学的研究についての講義を行います.

地球科学とは地球や他の惑星を研究対象とした様々な学問分野の集まりです.その中の地質学と堆積学は,地球の形成から現在に至る過去数十億年の"歴史"を取り扱います.堆積学は地層(堆積物)の成り立ちや性質を調べる学問です.地質学では,堆積学はもとより物理学・化学・生物学など,あらゆる分野の方法を応用して堆積物を分析することにより,過去に起こった現象や事件を研究します.地層の多くは大小様々の岩石や土砂が波や流れによって集積したものです.そのため,地層にはそれが出来上がった時の周囲の環境(波や流れの性質)についての情報が記録されるのです.

津波は海洋で生じる波動現象の一つで,周期と波長が非常に大きいという性質があります.津波の多くは海底地震を原因として起こり,沿岸で非常に強い流れとなって大きな被害をもたらすため,その防災対策は社会的な要請になっています.津波(海底地震)が将来発生する可能性や規模を予測して,施設整備や避難の計画をする際には,過去の津波の情報が非常に重要です.日本には昔の津波についての数多くの歴史記録が存在しますが,時代を遡るにつれて情報は不確かになり,津波発生の事実さえも不明となってしまうことがあります.

一方,津波によってある特徴を持つ地層が海岸に出来ることがあります.これを地質学的・堆積学的に研究することで過去の津波襲来を証明し,その時期や規模を知ることができます.仙台平野にも平安時代(約1,100年前)の津波の痕跡が残されており,このとき平野の広い範囲が浸水したことが調査結果から判明しています.更に,津波を起こした海底地震の規模は,これまで起こった地震の中でも最大級だったと推定されています.

natural science 学会セミナー 開催概要

日時2009年5月25日(火) 18:00~20:00
会場東北学院大学 泉キャンパス 4号館2F 化学実験室 
対象高校生・大学生・研究者
問合特定非営利法人 natural science 学会運営事務局 info@natural-science.or.jp
協力東北学院大学教養学部

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