量子力学入門
電子パルスのダイナミクス

特定非営利活動法人 natural science
遠藤理平

はじめに

本稿の目的

電子パルスのダイナミクスをシミュレーションする

量子力学の一般的な入門書では...

(例)ポテンシャル障壁に対する「入射波」「反射波」「透過波」の関係(上図(a))は触れられているが、パルスの透過時間などの動的特性は非常に少ない

ダイナミクスの数値計算は難しい?

一般的なダイナミクスの計算手法:「基礎方程式の差分化」

基礎方程式の差分化解法の問題点

数値計算特有の知識が必要で
初学者には敷居が高い!!

特に3番目は致命的で、系の特徴に合わせて安定化する必要がある

本稿におけるダイナミクスの計算方法

平面波の重ね合わせ

たったこれだけで、ステップ関数型ポテンシャル井戸型ポテンシャルなどの様々な量子系に対する電子パルスのダイナミクスを計算することができる!

(※)上記の系を差分化型の数値計算は、境界面の取り扱いが非常に難しく、普通にやったら発散する

「平面波の重ね合わせ」で計算できる理由

数値計算の例:電子パルスのポテンシャル障壁への衝突

※物理シミュレーションビューアの「スタート」ボタンをクリックしてください。

本稿の特徴

特別な予備知識無しに、シュレディンガー方程式の最も基礎的な解である「平面波解」の導出からはじめ、 ステップ関数型ポテンシャル井戸型ポテンシャルなどの様々な量子系に対する 「初期条件」「境界条件」の適切な与え方、さらにはダイナミクスの計算と動的特性の導出までを行う。

本稿の主な学習内容

内容は量子力学だが、実質には波動方程式の一般論であるため、「平面波の性質」と「重ね合わせの原理」が理解できていれば、量子力学自体を知らなくても理解可能である。 「下記の内容に興味がある」方を本稿の読者と想定している。

本稿の付属

HTML文書

ソースプログラム(C++言語)

※その他本稿で取り扱った計算のすべてのC++言語プログラムソース

筆者紹介

遠藤理平(理学博士)

博士論文では、屈折率の異なる媒質が光の波長程度で並んでいる光学的構造体として知られているフォトニック結晶において、 光パルスの伝播に関する動的特性について研究。

最近は、物理シミュレーション結果の HTML5 による描画がテーマ。 HTML5 がもつ汎用性がプレゼンテーションソフトとしてデファクトスタンダードであるウィンドウズ社製のパワーポイントの牙城を崩す可能性を秘めていると考えている。

本コンテンツ販売について

※本コンテンツの詳細については、【量子力学入門】電子パルスのダイナミクスをご覧ください。

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