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第6回「山の教室」を終えて

文責:大塚 富美恵 (2006年10月29日) カテゴリ:体験型自然科学の教室(8)

初参加のnatural scienceは、当日貴重な体験が出来たと同時に、反省の連続だった。 「顧客満足度UP」という自分の使命に対して満足できるかどうかという視点で、事前打ち合わせ→当日→反省会→反省会の反省会に臨んだ。

一番失敗したと感じるのは、前日の事前打ち合わせで伝えたいことが伝えられなかったことである。 学生参加者の皆さんに、「こどもの発見」を発見し、さらに守ることの価値を意識していただいたうえで、 学生がnatural scienceにどのように関わっていくかを上手く伝えられなかった。 「学生が出来ることは何か?」という議論を通して、「学生が何をしたいのか?」という主体的な意識になっていただくことが出来なかった。 一番大事な使命を果たせなかったのである。 それどころか、仕事をやらされているという感覚にさせてしまったのかもしれない。

もちろん、当日は「こどもの発見」を発見すること自体に価値があるし、学生さんそれぞれが自分の出来ること・したいことをやっていて満足だったのではないかと思う。 しかし、事前打ち合わせできちんと主旨が伝わって当日満足することと、伝わらずに当日満足することには大きく違いがある。 それは、次につながるか、つながらないかの重要な分かれ道なのである。

自分の失敗を、二日後の反省会で改めて痛感した。 「学生はご家族に満足していただくことはできたのか?」 この質問を通して、当日「こどもの発見」を守りたくてしたことは、私たち学生自身が満足できるくらいの価値になっていたのかどうかを議論で追求していきたかった。 しかし、当日のことを振り返り、問題点を考えいく方向性はあったが、学生さん自身がどう思ってどんな行動をしたのかをあまり聞くことが出来なかった。 そもそもそのような視点になっていただけなかったのだから当然の結果である。 もっと出来ることがあったのではないか?ということを追求仕切れずに反省会を終えてしまったことに反省した。

そして、1週間後の反省会でなぜ反省会で失敗したのか、そして次はどうするのかについて議論した。 そのとき気づいたことは、学生参加者の皆さんに、「楽しかった」で終わらない価値ある議論を一度も経験していただけなかったのではないか、ということである。 反省会に参加できなかった学生さんはもちろん、参加して真剣に議論に臨んだ学生さんも、「次、どうするべきか」という方向性を見つけ出せなかったと思う。 反省は、次どうするのかを決めたくてするものである。 それなのに、消化不良の状態で終えてしまった。

なぜ、そんな結果になってしまったのか? それは、自分自身が次、どうするのかを考えているつもりになっていただけだったからかもしれない。 もっと、「次、何をしたいのか」ということに意識を持って議論に臨むべきだった。 考えていることを逃げに使ってしまったのである。 次回のnatural scienceできちんと結果を出したい。 その気持ちが次の議論を、もっと実のあるものにすると思う。



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