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科学者と社会 ~多次元空間で思考すること~

文責:林 叔克 (2008年8月10日) カテゴリ:科学者と社会(9)

いくつになっても、科学者としてのモーチベーションを失わないでいることは難しい。科学の言葉が身についてきて、いろいろなことをうまく説明できるようになるぶん、どこが、自分の「知りたい」「おもしろい」と思うモーチベーションなのかが、見えにくくなる。
 自分の主観的な世界で、科学という客観的な言葉で「つじつま」を合わせたとき、それがあたかも、正しいことのように思えるが、それは、他人と共有しえないものである。
 「科学者のスタンスとは、なんだろうか?」あらためて、問いなおした。

研究の場をつくる

・スタンスとは、あるひとつの認識の仕方をとることではない
・スタンスとは、いくつかの認識の仕方の間のバランスをとることでもない
・位置づけ、体系づくる力と直感的に感じる力
・位置づけ、体系づくる力はできて当然
・直感的に感じる力を発揮する場所を明示的につくること
・教育における価値とは、直感的に面白いことのリアリティーが共鳴すること
・こわいのは、自分の中でつじつまがあったとき、それが相手に伝わると思っているところ
・もっとこわいのは、実は相手に伝えようとおもってないこと
・もっともこわいのは、自分が言っていることが、まったく相手に伝わっていないことを認識していないこと
・実は科学における文脈が問題なのではない
・自分の中のつじつまを科学における能力で分類していることが問題ではないのか
・自分が、なにを前提に、なにをしているのか
・本質的な問題点は1年前から、変わっていない
・その場における前提がみえていない
・それは社会における前提がみえていないこと
・特に、自分の中でつじつまがあっていると思っているとき、その場における前提がみえない
・自分の中でつじつまをつくっているときは、実は現実をみたくないとき
・自分にとって、都合がいいつじつまあわせ
・自分の中におけるつじつまを、科学の言葉に置き換えたとき、科学のストリーづくりが、科学のスキルに落ちる
・その時、外側にある科学の言葉をつなぎだす
・科学におけるストリーづくりは、直感的な面白さのあとに始まる
・「~して、~して、~して、おもしろいかもしれない」は面白くない
・なにが前提で、なにがどうおもしろいかの一点で勝負する
・ある一点、これだと思ったとき、認識の仕方が切りかわらない
・ある認識の仕方で、押し切ろうとする
・それぞれの前提と認識のシンプルな因果関係をつくる
・膜をひろげようとするぎりぎりのところを現場にする
・膜の中でつじつまを合わせようとすると膜が厚くなる
・今から30年、どこまで膜を広がられるか
・結果がすべて
・結果でしめす

具体的に
・体験型自然の教室は、「その場に立って感じる臨場感」が前提である
・「学会へいこう!」プロジェクトは、「直感的な面白さ」からはじまり、「科学の体系」からの位置づけで、学会で発表することが前提である

抽象的に
・SOCAマトリックスの第1象限は、肯定形によって、語れない領域である
・肯定形で語った瞬間に、具体かつ客観の領域におちる
・言葉は発した瞬間に客観かつ具体の領域に属するものである
・言葉によって、語れない領域は否定形によって境界が示される
・SOCAマトリックスの第1象限は、否定形によって、境界が示される領域である
・~ではない、~ではない、~ではない、
・否定形の使ったときに、それが個人攻撃にならないためには、場の前提が必要である
・どういった場の前提で、否定形が使われているのかが、認識される
・場の前提は、法人の前提として提示される
・肯定形は、事実を記述する
・否定形が使われるときは、前提があるときである
・否定形は前提を明らかにする
・「今日は雨がふらない」と言及するときは、雨がふることが、前提となっている場合に、雨が降らないことに言及している



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