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チラシの変遷を通じた構造化の認識

文責:八重樫 和之 (2008年9月17日) カテゴリ:八重樫ブログ(23)

ロボットへの道のチラシ作成。学会やチラシなど自分がやってきたこと、これからやりたいことを社会に出す度に、自分はひどく苦労する。今回は10月からのロボット教室の生徒募集のビラ作りにてそれを感じた。 今回製作したチラシの変化を通して認識の構造化について考える。今回のチラシは表裏あり、表は体験講座、裏は通常講座の紹介となっている。表に関しては夏休み工作教室で製作したものを少しアレンジしただけなのでそれほどでもなかった。

omote.gif

問題は裏面である。チラシの変化から自分の認識の変化がよくわかる。まずの2枚目のチラシ裏その1である。これは特に意図せず、通常講座の宣伝としてチラシ表と同じ形式で書いた。しかしこれは問題点として「表と裏のチラシの違いがわからない」ということが挙げられえる。すなわち、どちらが主の情報なのかがわからないため相手に情報が伝わっていかない。また、裏面は表面の体験講座を受講後の内容だ。よって裏面の通常講座の情報は少なめにして体験講座の紹介をした方が効果的だ。そこで夏休みに行った科学教室の写真を元に講座の紹介を作った。

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それが3枚目チラシの裏面その2である。ここで、表面と裏面の区別がつくようになった。しかし、読みにくい。通常講座の紹介と体験講座の紹介の情報が並列に見えてしまう。また、通常講座の紹介がごちゃごちゃしていて見にくい。このチラシから最終的なチラシに移るまでがかなり苦労した。見にくい、わかりにくい、面白くなさそう、なのはわかるのだがそこからどこをどのように変更して最終的にどんなチラシにすればいいかがわからなかった。

chirashiura_2.gif

悩んでいても何も思いつかなかったのでいろいろなチラシを見ることにした。そうすると何気ないチラシでも様々な工夫がされている。文字を書こうスタイルを変えて情報を区別させたり、大きさを極端に大きくして強調したり。特にイベントに関するポスターはURL,日付など重視する情報の色を変えたり大きさを変えたりしている。それでいて主のイラストや写真は前面に出しイベントのイメージを膨らませる。実は、チラシやポスターはそれ自体を読んでも具体的に何をどうするかはほとんど書いていないことが多い。雰囲気を伝えたり興味を引く抽象的な情報と、日時や場所、連絡先のようなとても具体的な内容。この二種類だ。また、学食でテレビを見ていて気づいたが、テレビ番組もよくよく見るとかなり情報の整理をしている。例えば天気予報だ。東北の天気で仙台周辺の地域は青地で塗りつぶした上に天気を書くだけだが、東京だけ白枠で囲ってある。これは東京だけ地理的におかしい場所に表示しているため、地方とは異なった情報だからだ。このようなことから、「質の異なる情報は明示的に分けるような表現が必要だ」ということに気づいた。

chirashiura_last.gif

そのような観点から作ったのが4枚目のチラシ裏面最終版である。これは表面の二つの体験講座と裏面の合格者紹介を同じ種類の枠で囲み同じ情報として位置づけた。それに対して通常講座の案内は全くことなるドロップシャドーをつけ紙面中心にもっていき、さらに情報を四角の枠で囲み明らかに異なる情報となるようにした。こうすることでどこまでが体験講座でどこからが通常講座なのかが文章を読まなくてもすぐにわかるようになった。今日作ったチラシを比べてわかったが、これが情報の構造化である。同じ主の情報、異なる主の情報は明示的に分けて表示する。逆にこれができないということは頭の仲の構造もチラシと同じようになっているのだ。不特定多数の相手に情報を伝えるとき、いかにわかりやすく、面白そうだと感じてもらえるようなチラシを作るか。要素を整理し構造化する。今日はチラシ製作の過程で情報の構造化の大切さと認識力の欠如を痛感した。



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