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いろいろな液体を凍らせてみよう!(第10回「雪の教室」)

文責:永関 浩樹 (2008年3月 5日) カテゴリ:体験型自然科学の教室(6)

<実験のねらい>

水を冷凍庫に入れると凍ります。しかし、身の回りにあるものは凍らせるとどうなるのでしょうか。そして凍るとしたら外の寒さで凍るのでしょうか。冷凍庫の中でものを凍らせる時、その凍りゆく様子を観察することは意外と無いものです。そこで、この実験ではいろいろな液体を屋外に放置し、そのときの様子の変化を観察しました。

<結果>

気温は-5~-7℃の室外に液体を3時間ほど放置するとこのようになりました。 凍ったもの:スポーツ飲料・重曹水(5%)・食塩水(1・2・3%)・水道水・牛乳・お茶・砂糖水(5%) わずかに凍ったもの:食塩水(5%)・コーラ 凍らなかったもの:食塩水(7・10・15・20%・飽和)・醤油・食用油・洗剤・酢

凍り方についても、お茶など容器の周りから凍っていくものと、一様にシャーベット状になるものなど、凍り方が違うことが分かりました。この違いは液体の粘り気や温度差などによるものではないかと予想されます。次回実験する時には何度やっても同じように凍るのか、もしそうだとしたらなぜこのような違いが現れるのかなどをより詳しく調べてみれば面白いのではないかと思いました。



(補足)

比較のため、今回と同じ実験を冷蔵庫の氷温室と冷凍庫でもやってみました。

<氷温室(-1℃)>

凍ったもの:水道水・食塩水(1%)
凍らなかったもの:それ以外18種類


<冷凍庫(-19℃)>

凍らなかったもの: 油・醤油・食塩水(飽和)
わずかに凍ったもの:食塩水(20%)
凍ったもの:それ以外16種類


冷凍庫に入れた液体は大部分のものが凍りました。そして1時間以内にかなり良く凍りました。このことは、冷凍庫の温度設定がこの温度になっているということと何らかの関連があるのかもしれません。流石に油は凍りませんでしたが、油はやや粘り気を増したように感じられました。

野外実験の約-5~-7℃の気温では、良く凍るものと凍らないものが約半々に分かれたので、液体による凍る温度の違いがはっきりと分かりました。また、冷凍庫よりもゆっくりと凍るので、凍る様子を観察するという点では冷凍庫などに比べて面白い結果が得られたと思います。


【かがくしゃメモ】アイスクリームづくり(第10回「雪の教室」)はこちら



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コメント(1)

ストロベリー (2012年8月29日 13:21)

結果ってどんな感じですか?

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