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2006/06/04 sun.10:00-12:00
第3回体験型自然科学の教室「森の教室」

文責:大草 芳江 (2006年6月11日) カテゴリ:体験型自然科学の教室(51)

第3回 体験型自然科学の教室 森の教室

森の教室

小学生の間は自然を対象として自分から切り離して見るのではなく、 自分の存在と自然を一体のものとして感じられる時です。自然を観察することから始まり、 生き物の世界のサイクルを観察していきます。 そして、そのサイクルの中に自分がいることを感じよう。 3回のシリーズで開催します。
前2回の教室では、それぞれの子どもが観察し、発見したものを各自に配布したノートに書いてもらいました。第3回目の自然の教室ではまとめとして、生き物の世界のサイクルを子どもたち、お父さん みんなで表現しましょう。


今回は、最初の10分間、自然の教室の理念についてお話しました。

「なぜ?」「どうして?」というワクワク感からはじまる勉強は、「もっと知りたい」という欲求をさらに刺激し、高めます。 内発的モチベーションは、目的を達成してもますます知的好奇心や向上心が高まる「成長の原理」であるため、主体的で持続性のある子どもの成長には欠かせないものです。 知的好奇心や向上心は、育てるものではなく、守るもの。子どもとワクワク感を共有することで、子どもたちの内からの力を守る環境に、お父さんの存在が必要です。 今回の自然の教室でも、子どもの自主性を守るお父さんの役割が、自然な流れの中で実現していたように思います。

子どもたちの発見の教室   生き物 世界地図 をつくろう!


いっぱい生き物を捕まえてこよう !生き物を入れるためのシャーレを、500個用意しているよ !

大きいシャーレと小さいシャーレ、
それぞれ500個ずつ用意しました。
どんどん生き物たちをつかまえてこよう!
お父さんと一緒になって、
いろいろなところをぐるぐる探しました。

あっちにいるかな。
こっちにいるかな。
あっ、動いてる!
こっちにいっぱい、いるよ!

さわってみたら、ひんやり。

どうやったら、つかまえられるかな。
後ろ向きにしか逃げることができないザリガニの習性を利用して、 見事ザリガニをつかまえたお父さん。
子どもたちも、びっくり。
「あ~!クモが、いなくなっちゃった!」
「こうすれば見えるんじゃない?」とお父さん。
ぼく・わたしにも見せて!
顕微鏡からのぞく、
生き物たちの世界に、ドキドキわくわく。

目が見えるよ。
背中の模様が見えるよ。
心臓も動いているね。

かっこいいから、持って帰ろうっと。
虫のお腹はどうなっているのかな?
小さなシャーレに入れて、ひっくりかえすと
お腹が見えたよ!

足が6本で、茶色い線が3本。
虫のお腹って、こうなっているんだね。
自分がつかまえてきた生き物たちを
顕微鏡で見てみよう。
みんな、わくわく、びっくり。
子どもたち、
お父さん、お母さん、
おじいちゃん、おばあちゃん。
みんなが、それぞれ、
生き物たちの世界を発見。

君が発見者だ !大きな模造紙にシャーレを貼り付け、発見者の名前と、発見したことを書こう!

みてみて!
これ、ぼくがとってきたんだよ!

これ、だれがとってきたやつ?
いらないんなら、もらっちゃうよ~
やった!ゲット! ラッキー♪
どうやったらこいつ、でてくるのかなぁ?

つついてみたら?
あれれ、どんどんちぢんじゃう~
じゃあ、もちあげてみたら?
うわっ、ちょっとでてきたよ!
このはっぱを
わってみたらね、
この虫がでてきたんだ!
びっくりしたよ!

こいつはね、灰色の線が3本で、足が6本で、
こういうふうに、目がついてるんだ。
おたまじゃくし、この前は手と足がなかったのに、
今日は手と足があるよ!

おたまじゃくしには、黒いやつだけじゃなくて、
茶色くて大きなやつもいたんだ。
だから、クレヨンは茶色じゃなきゃダメ!
ぼく、何でも知ってるんだよ!

こいつの羽の先は、赤いよ。
ここの黒と、ここの黒は、ちがうんだよ。

だからこっちの黒はペンでかいて、
こっちの黒は、絵の具でかこうっと。

みんなで集めてきた生き物たちを、仲間どうしに分けてあげよう !どの生物と、どの生物が仲間なのかな ? そして、それぞれの生き物たちの関係はどうなっているかな ?みんなで話し合って考えたことを、大きな模造紙にどんどん書いていこう !

子どもたち自身がつかまえてきた生き物たち。
どんどん模造紙に、発見をかきこんでいきました。

「こうなってたよ」
「こうすればいいんじゃない?」
「こうなってると思うよ」
「これじゃないと、ダメなの!」

お父さんたちには、子どもたちの発見を
あたたかく見守っていただきました。

みんなで集めてきた生き物たちを、仲間どうしに分けてあげよう !どの生物と、どの生物が仲間なのかな ? そして、それぞれの生き物たちの関係はどうなっているかな ?みんなで話し合って考えたことを、大きな模造紙にどんどん書いていこう !

今回の企画の「生き物世界地図」では500個のシャーレを用意しました。500匹まではいきませんでしたが、たくさんの生き物たちを子どもたちは見つけてきました。模造紙の上に生き物をならべて、子どもたち同士で話し合い、絵の具、クレヨンで子どもたちの発見を表現していました。

子どもたちにとって理科の体系は、好奇心の自然な流れの結果として身についていくものです。子どもひとりひとりの自主性から、見る、聞く、触る、嗅ぐと五感をつかって、自然の中で発見することが、好奇心の自然な発展の原点です。その過程が「科学すること」なのです。

子どもとお父さんの実験の教室   ~電気と磁力の法則の発見へ~


前回の電磁石づくりから一歩進んで、コイルでモーターをつくる企画です。お父さんにも積極的に参加していただ、子どもたちをリードしてもらいました。

お父さんと子どもたちとの共同作業で、どんどん強力なモーターを開発していました。実験器具をつくるところからはじめ、いろいろと条件を変えながら試行錯誤している、お父さんと子どもたちの姿が印象的でした。
方位磁石を使うと、
電流の強さを目で見ることができます。
目に見えないところにある法則を、
見つけることができたかな?
基本的なモーターの原理の先にある応用技術としてロボットも紹介しました。やはりここは、お父さんの出番です。お父さんにロボットの動作原理を説明すると、すぐに子どもを呼んで、お父さん自ら説明していました。

昔ワクワクした気持ちを子どもと共有できる週末が、結果として、子どもの内からの力の発展を支えるものとなります。子どもにとって、お父さんといっしょに科学できた(あそべた)日曜日の記憶は、成長してもなお深く心に刻み込まれ、子ども自身を支えるものとなるでしょう。

お父さんのための科学者の講義   ~今、科学の中で面白いこと~


今回は、割愛させていただきました。
こどもの主体性を尊重し、全体的な流れを考慮した結果、現場の判断でこのようにカリキュラムを変更する場合がございます。

お母さんの声

あたたかく見守っていただいているお母さんから、お手紙をいただきました。

ゆうご君・しょうた君のお母さん

また一つBIGになる。高くなる。広くなる。
深くなる。
赤になり、青になり、緑になり、時には透明にもる。
でも、その一つ一つの色の中にあなただけの輝きがある。

こんにちは。豊岡です。いつもお世話になっています。
数日、自然教室に参加した主人と子ども達をみていて思った事により、
簡単ですがこの詩を思いついたので書いてみました。
毎回、自然の教室に参加する事で色々な興味や経験を積み、
深い知識を得ていく事でしょう。
3人の成長が楽しみです。

PHOTO ギャラリー (別ページ 約7MB)



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