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第4回体験型自然科学の教室「海の教室」
子どもとお父さんの実験の教室

文責:大草 芳江 (2006年7月 1日) カテゴリ:体験型自然科学の教室(51)

ステップ2 こどもたちと科学者の実験の教室

子どもたちが捕まえてきた生きものを対象とし、科学者がその場で実験器具をつくり、実験していきます。ベニヤ板 くぎ ハンマー 水槽 バネばかり ニッパー ドライバー 針金 ゴム ひも などなど実験器具をその場でつくれるよう、用意をしています。今回の海の教室では、バイオメカニクスの実験を行います。生き物はそれぞれ、いろいろな形をしていますが、形と動きはどのようにつながっているのでしょうか?

科学者が実験器具をつくってるのを見て、
「なにしてるの?」
「どじょうを釘の中で泳がすんだよ」
「釘の中で泳ぐんじゃないんだよ。動くんだよ。」

「ぼくも小さな魚を動かす」と言って、
釘を発泡スチロールの中に打ち込んでいきました。
そして、完成した実験器具を水の中に入れて、魚を待ちかまえてました。


ドジョウの実験をいろいろな子どもたちに手伝ってもらいました。
子どもたちは、たくさんのドジョウをつかまえて、釘の中に放り込んでました。
自分がつかまえたドジョウが動くのを見て、子どもたちはとても嬉しそうにしてました。



現在、当日の実験結果を画像で観察していますが、
子どもたちがいろいろなサイズのドジョウをとってくれたので
「どうして、いろいろなサイズのドジョウが、2センチ間隔の釘の中を、"綺麗に"動くのか」
というテーマを、科学者が発見することができました。

(お父さんへ)
講義でお話ししたように、魚が釘の中を進むのは物理学的見地からは当たり前のことなのですが、
釘の中を魚が"綺麗に"動くことは、やっぱり不思議なことです。
現在、その不思議を解明する実験を行っています。
進行中の実験の様子を、ホームページ上にアップしていきますので、楽しみにしていてください。

「バネばかりでなにをはかってるの?」


「●g」という、カニの重さをはかっているわけではなく、
実は、地球がカニをひっぱる「力」をはかっています。

例えば、台所で小麦粉の重さをはかると、「●g」と表示されますが、
それは、ものそのもの、つまり「質の量」を はかっているのではなくて、
あくまで、地球が小麦粉をひっぱっている「力」をはかっているのです。

さらに、講義でお父さん方に「作用・反作用」のお話をしましたが、
地球がカニをひっぱる「力」と、カニが地球をひっぱる「力」は、同じ大きさになります。

バネばかりで、実は、そんなことをはかっていたのです。


「これ、なんてよむの?グラム?度??」

「cN(センチニュートン)」とよみます。
子どもたちに本物に触れてもらうために、ばねばかりは、
実際の研究で使われているものを用意しました。
そのため表示は、「cN(センチニュートン)」という、
本質的な力の単位となっています。
中学校では力の単位を「●g重」とも習いますが、
正しくは、「ニュートン」と言います。



おさんぽさせたあとの、カニさんたち。
「あわ、きれいだね~」




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