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第1回 natural science シンポジウム(2008.07.13)
磁石を知ろう!永久磁石をつくろう!(株式会社マグファイン)

文責:大草 芳江 (2008年12月 3日) カテゴリ:第1回 natural science シンポジウム (2008.07.13)(28)

 「科学は遊び、だと思っています」と話すのは、マグファインの西村さん。マグファインは仙台市太白区に本社を構え、永久磁石やマグネット製品開発、特殊コーティングなど、磁石の製造から販売までを手がける磁石専門の企業だ。そんなマグファインが「磁石に触れて遊んで」もらおうと、「磁界と電流、電流と磁界」をテーマに、磁石に関する8つの実験を「Cafe natural science」で展開。「科学技術の進歩は技術のブラックボックス化を引き起こしているが、例えば、磁石がなければ電気がつくれないように、磁石は日常生活の基礎を担っている。そこに至るまでの原理が五感でわかるよう」用意された数々の実験に、幼児からお年寄りまで幅広い来場者が熱中した。「カチッとやるのがおもしろかった」と、磁石が引き合い・反発する様子を何度も確かめる子どもや、アルミ筒に磁石を落下させると電磁誘導作用により落下速度が低下する現象を見て、不思議そうに筒を覗く子どもの姿などが見られ、楽しみながらも磁石の不思議を体感している様子だった。 一瞬で永久磁石ができる実験では「磁石の出来る瞬間がすごい」「目の前で磁石を作っているのがすごかった」「一瞬にして磁石が出来て驚いた」「あんなに簡単に磁石を作れると思わなかった」「ただのえんばんがえいきゅうじしゃく」と多くの人が驚いた様子だった。参加者からは「おもしろかった、磁石っておもしろいですね」「磁石が強くておどろいた」「磁石の仕組みが良く分かりました」「磁力と制動の関係が分かりやすかった」「子供が多く、良い体験になっていると思われる」「アルミと磁石の反応は新鮮で驚きです」「いろいろな磁石があってすごいと思った」などの声が聞かれた。西村さんは「参加者の関心は非常に高かった。理科離れと言うが、これからもNPOと協力して活動を続けていけば、企業として貢献できることがあるのでは」と話していた。

出展者の声

1.出展ブースのコンセプトとねらい

 (株)マグファインは今回コンセプトとして【磁石に触れて遊んで (磁石の挙動と何故?) テーマ:「磁界と電流、電流と磁界」】と掲げた様に、日頃、我々が取扱っている磁石について、子供達に実際に触れてもらい、その挙動を体感してもらいながら、「磁界と電流、電流と磁界」の関係について、現象として理解してもらうために視覚的にも、感覚的にも、理論は解らなくても、子供でも体感できる仕組みを考えました。
 楽しく、面白く、遊びながら磁石を通して「磁界と電流、電流と磁界」の関係について解ってもらえるのではないかと思っております。また、何故かな?と疑問がでることを期待しております。
 磁石の強さの「強いもの」、「弱いもの」によって発生する現象に違いがあること、すなわち、磁界の強さに比例して現象も強くなること、また、アルミ板厚によって発生する電流の量が変わり、それによって発生する磁界の強さも変化すること、すなわち、アルミ板厚に比例して現象が強くなることが解ってもらえると思います。
 また、パネルでは磁石がなければ生活が成り立たないこと、例えば、日常生活に必要な電気は、水力発電、火力発電、風力発電、原子力発電など、いずれでも磁石タービンを、水の落差で、蒸気で、風で回転させてコイルに電流を発生させて作られています。その電気を使って、今度は、逆にコイルに電流を流して、磁石のついたロータを回して動力を得ているのがモータであること。そして、このモータは例として自動車には沢山のモータが組み込まれていて、私達の生活を支えていることを示しました。
 最後に、着磁機のコンデンサから放電された電流によってソレノイドコイルに磁場が発生し、一瞬で磁石になることを体感してもらい、自分で磁化した磁石をを持ち帰ってもらうことにしました。
 すなわち、今回は最初から最後まで「磁界と電流、電流と磁界」の実際の現象を具体化させ五感で体感してもらうことを狙いとしました。

2.出展を終えての感想など

(1)展示を一つのテーマ「磁界と電流、電流と磁界」に絞って、統一したのがよかったのではないか。
(2)もう少し一人一人に多くの時間をかけて遊んでもらえる方法を考える必要があった。人数が多かったので、恐らく満足に遊べなかったのではないか。
(3)磁石が強いので、子供達がケガをしないように、目を離せず。遊ばせるのに、どうしても制限が出てしまう。もっと自由に遊ばせたかった。
(4)反省:磁石が強いので、4人の説明員で、とにかくケガだけはさせないようにと注意をしていたが、一人ケガ(磁石同士で指を挟まれ、小さく血が滲んだ)をした子供がでてしまった。原因は目を離したスキに準備していた磁石を子供が自分で既に手のひらの中に1個持っていたことを知らずに、テストしてみなさいといって、磁石を1個わたした所、既に持っていた手でもう1個とろうとしたため、指の腹側が磁石同士で挟まれた。ばんそう膏を渡して両親にお詫びした。「子供の手の届くところには磁石を置かない。」当方の不注意を反省します。

3.natural science に対するご意見・要望など

(1)「見せる」、「やってみる」から「データをとり、現象をグラフ化する」の準備をして行ったが、実際には、子供の人数が多いこと、その雰囲気から落ち着いてデータを取ることは無理なのではないか。そういう場は別にする必要があると感じた。
(2)準備は非常に良かったと思います。二回目以降の継続に期待します。



Contents 第1回 natural science シンポジウム

第Ⅰ部(報告)

第Ⅱ部(意図)

第Ⅲ部(研究報告)

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