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第1回 natural science シンポジウム(2008.07.13)
「学会へ行こう!」プロジェクト研究発表

文責:遠藤 理平 (2008年12月 9日) カテゴリ:第1回 natural science シンポジウム (2008.07.13)(28)

プロジェクトの目的

20世紀の科学は科学技術が国の利益になるという認識のもと、国家的なプロジェクトとして行われてきました。その中で、現場で研究する人のモーチベーションや、その人が自ら考える機会が失われてきました。しかし本来、科学の営みは、個人の「知りたい」というモーチベーションから始まるものです。

 ふとした疑問に立ちどまるところから、当たり前に思っている自然の現象にふと立ちどまって、問いかけてみましょう。それぞれの問いかけから、「こういった関係性・因果関係があるのではないか?」という仮説を立てます。次に仮説を検証するための実験が始まります。実験結果の蓄積によって、仮説は現象を説明する説として構築されます。しかし、科学的な説は「手で考え、頭で考える」という試行錯誤の中から「少なくとも、何がいえるのか?」という研究をする人の主体性があってはじめて、つくられるものです。最後は客観的な事実が生まれるけれども、「どういう見方をするのか?」、「なにがいえるのか?」、科学を生み出す原動力は主観的なものです。

 「学会へ行こう!」プロジェクトでは、「人が原動力となっている科学」のプロセスを見える形にし、研究成果を学会で発表することを目指しています。

「学会へ行こう!」プロジェクトメンバー自己紹介

2匹の働きアリが示す行動解析
結城麻衣(東北学院大学教養学部4年)

 高校や大学では、数学や物理など色々なことを学んできましたが、実際それらが私達の生活にどう関わっているか実感はありませんでした。でも、いざ辺りを見回すと今まで学んできたことがたくさん溢れています。大学で学んだことだけではなく色々なことを深く学びたいと思い研究を始めました。
 私がアリの研究を始めたきっかけは、アリは言葉を発するわけでもなく、局所的なコミュニケーション(情報交換)しか行ってないのに一つの社会が成り立っていることがとても不思議に思ったことが始めたきっかけです。研究をするに当たって、どういう実験をするのか。実はこんな秘密が隠されているのではないか。学校で教えられることだけでなく、自分で何をするか考えることがとても楽しいから今も研究を続けています。
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多細胞生物における複合刺激に対する応答
田村京子(東北学院大学教養学部4年)

 くるくると水中を泳ぎまわるボルボックスたちは、いったい何を考えているのだろうか、何が好きで何が嫌いなのか、どういう気持ちを持っているのか。そう思っても、この小さな藻から直接話を聞くことはできない。
 そこで私は足跡をたどり、あとを追いかけることにした。そうすることにより、なにかボルボックスが考えているかが見えてくるのではないかとないだろうか。
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地球環境を考える~百万都市仙台における緑の働き~
佐藤公平(東北学院大学教養学部3年)

 東北学院大三年の佐藤公平です。自然環境は本来一定に保たれています。しかし、そこに私たち人間の活動が加わることにより何が変わってくるのかということに興味を持ちました。地球環境には不思議なこが沢山あり、それが複雑に絡み合って地球になっていると思いました。そこで土を観察すること、霜柱を作りに挑戦すること、二酸化炭素を測定することなどを行ってきました。身近な環境を作ったり、測定するこなど実際に手を動かしながら地球環境を考えられたらと思います。
 シンポジウムでは、面白いと思った瞬間を大事にし、それを伝えられたらと思います。
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エンジンの熱力学の考察
遠藤隆平(東北学院大学教養学部3年)

 学会へ行こう!メンバーの遠藤と申します。約半年前から研究室へ週1、2回通い始めました。普段、私は趣味がら二輪に乗りっぱなしなのですが、確かに"手をひねれ"ば"バイクは進み"ます。しかし"手をひねる"から"バイクが進む"までには科学が詰まっていると気付かされました。特に心臓部であるエンジンを科学したいと思い研究活動を始めました。車に限らず、身の周りにある便利な道具たちは全て、科学の集大成なのだと研究によって日々気付かされています。
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アリの生態にもとづいたアリロボットアルゴリズムの構築
八重樫和之(東北大学工学部3年)

 新しく何かを明らかにするということはとても困難なことだ。普段アリとパソコンの画面を見ながら感じることである。大学の講義では考え方が提示せれる。学生実験も目的・原理・手法が提示されている。ではそれらを自分自身で切り出すとしたら?いきなり難易度が上がる。まず自分は何が疑問なのか?次にそれは科学的にどんなことがわかれば解決するのか?そしてそのための手法はなんだろう?実験して得られた結果をどう解釈すればいいのか?常に同世代、科学者と議論しつつそれらを深める。それを繰り返すにつれて徐々に自分の研究が見えてくる。
 前書きが長くなってしまいましたが、そんな風に一つ一つ着実に自分が理解し他人と議論し積み上げることはとても刺激的でかつ、自分自身必要な見方だと感じながら研究をしています。
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電気と磁気の関係
佐瀬一弥(東北大学工学部2年)

 私は工学部の機械系学科に所属しています。授業では物理や数学を学んでいます。最近、「学会へ行こうプロジェクト」で電磁石の実験を通してわかってきたことがあります。電磁石そのものは、電流のまわりに磁界ができるというシンプルな物理現象でなりたっているのですが、電流の流れ方をグルグル回るようにするだけでさまざまな要因が重なって、結果、どのような磁界ができるかは容易に予測できません。しかし、そこで分からないからとあきらめるのではなく、手を動かして実験すると、見えなかった関係性がわかってきます。実験は大切だというのは、当たり前のことかもしれませんが、身をもって理解できてきたように思います。これからも、この考えを意識しつつ実験を続けていきます。
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Contents 第1回 natural science シンポジウム

第Ⅰ部(報告)

第Ⅱ部(意図)

第Ⅲ部(研究報告)

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