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アイスクリームづくり(第10回「雪の教室」)

文責:永関 浩樹 (2008年3月 5日) カテゴリ:体験型自然科学の教室(6)

<実験のねらい>

塩・水・氷を混ぜると、温度が0℃以下に下がる性質があります。これは凝固点降下により起こる現象です。その現象により氷点下の温度まで下がった塩水を使ってアイスクリームを作る実験をしました。昨年は、こちらであらかじめ氷水を作っておき、子供たちが生地をかき混ぜるだけでアイスクリームを作れるようにしておきました。しかし、今回は、氷水を作る所から子供たちにやってもらい、温度が実際に下がっていく様子を見ながら、不思議な氷水の性質を実感できるようにしました。

<用意したもの>

・生地(卵30個・牛乳3リットル・砂糖350gを混ぜて作ったもの) ・水・塩・雪(適量) ・ボール(生地を入れる) ・トレー(氷水・塩を入れて混ぜる) ・ヘラ(アイスクリームをボールから取る) ・泡立て器(生地をかき混ぜる) ほか


<当日の流れ>

1.氷水づくり

まず、雪を集め、塩や水を混ぜて冷たい氷水を作りました。当初は放っておいたら雪を容器いっぱい入れる子もいて、それはそれで楽しそうだったのですが、それでは余計に塩や水を使ってしまいます。そこで、その後は雪を入れすぎないように呼びかけました。


うまくいったものは-22℃まで下がりました。こうなると氷水の完成です。アイスクリーム作りに入ります。


2.アイスクリーム作り

ボールの中に生地を入れて泡立て器で掻き回して、周りの氷水で冷やすことによりアイスクリームを作ります。


しばらく掻き回すと生地が冷えて固まってきます。
...アイスクリームの出来上がりです。出来上がったアイスをボールから取りだしていよいよお楽しみの試食です♪


おいしかったですか?  この実験を「家でもやりたい」という感想を頂きました。ご家庭でお試しの際は温かい室内でもできます。その際は雪の代わりに氷を使うことになるかと思いますが、多量の氷をご準備ください。また、細かい氷の方が、氷と塩が接触する面積が大きくなるため、反応が起こりやすく、冷えやすいと 思います。かき氷器が便利です。


今回は去年よりも全体的に前回よりも硬めのアイスになりました。今回のアイスはボールからはぎ取るのも結構大変で、上の方のまだ柔らかい部分だけを取って食べていた家族も多くいました。これは、気温が低かったことと、塩の割合が多かったために氷水の温度が下がったことが原因ではないかと思います。


<その他>

今回は気温が低かった(-5℃)ため、前回とはかなり違ったアイス作りになりました。割と時間がかからなかった反面、周りの温度よりも低温になるという、冷たい氷水の「ありがたみ」は薄れてしまったのが残念です。


前回のアイスクリーム作りでは、最低限-4℃以下であることが生地を固めるために必要であることが分かりました。今回の気温はそれ以下なので生地を計量カップに移すと計量カップの中で固まってしまうのです。特に終わりの方では、シャーベット状になった生地をボールに移した、ということもありました。


子供たちは力を入れて一生懸命かき混ぜるので氷水のプラスチックトレーに穴が空いてしまいました。使える容器が減ってしまったのは残念ですが、力一杯取り組むという姿勢は我々も常に忘れてはならないものではないかと思います。



【かがくしゃの挑戦状】蜃気楼の科学:報告編(第10回「雪の教室」)はこちら




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