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第3回「科学と社会」意見交換・交流会 ~科学で地域づくりに向けて~
参加者募集のご案内(ゲスト:野家 啓一氏)

文責:大草 芳江 (2009年5月13日) カテゴリ:TOPICS(30)「科学と社会」意見交換・交流会(12)

「科学と社会」意見交換・交流会

「科学と社会」意見交換・交流会とは、「科学と社会」をテーマに、毎回、各界から多彩なゲスト(科学者、実業家、行政関係者、作家など)を迎え、宮城の日本酒を交えながら、ざっくばらんに議論するニュータイプのサイエンスカフェです。 「科学と社会」についての捉え方は、立場によって異なります。議題は、ゲストが「科学と社会」をどのように捉えているのか、からスタートし、その切り口から、ゲストと参加者で活発な議論を行います。 明示的な落とし所をつくることが主目的ではなく、様々な立場の方にご参加いただくことによって、「科学と社会」の現状を浮き彫りにすることを主な目的としています。 なお、当日の様子は議事録として、広く公開いたします。「科学と社会」にご興味がある方なら、どなたでもご参加いただけます。

これまでの議事録は こちら からご覧になれます。

日時 2009年6月6日(土)18:30~21:00(開場18:00)
場所 東北大学百周年記念会館(川内萩ホール)会議室(仙台市青葉区川内40)
※駐車場がございます
ゲスト 野家 啓一氏
(哲学者、東北大学理事、文学研究科文学部教授)
ゲストの切り口 「科学と社会」をめぐる問題は、20世紀になって浮上した。20世紀前半の「アカデミズム科学」の時代は、科学は社会から切り離された、所謂「象牙の塔」。科学者は、個人の興味・関心に基づいて、それぞれ単独で研究を進めていた。天文学者の木村栄(水沢緯度観測所初代所長)は研究に没頭する余り、日露戦争の勃発すら知らなかったそうだ。

 しかし、少なくとも20世紀半ばには、科学が理論として自己完結する時代は終わった。特に第二次世界大戦後の科学は、個人の好奇心に基づく科学ではなく、科学者の叡智を結集し、「ビックサイエンス」と呼ばれる巨額な予算を使った国家プロジェクト研究が主流となり、科学と社会は切り離せないものとなった。そのため科学者には必ず、成果とアカウンタビリティ(説明責任)が求められるようになった。

 これまでは実験室は象牙の塔の中にあり、そこで発見された理論や成果が社会的影響を持つまでには、タイムスパンがあった。しかし、科学技術の研究開発成果が市場と結びつき、科学が社会で応用されるまでのサイクルが非常に短くなっている。

 現代社会においては、文系の人間は最低限の「科学技術リテラシー」を持つことが必要である。例えば臓器移植法の改正案を議論する上でも、生と死に対する共通の理解がなければ議論はできない。逆に理系の人間は「社会文化リテラシー」をもつ事が必要である。科学者は自分の好奇心に基づいて研究して良いが、自分の研究成果がどういう結果をもたらすか、文明の中でどのような位置づけにあるか。それらを教養として持つべきであろう。
司会 大草芳江(natural science 理事、宮城の新聞)
参加費 実費 1,000円(natural science 応援団員)※非応援団員2,000円
natural science 応援団について(入団金無料)
申込 以下のフォームよりお申し込みください。
■ 参加定員30名(先着順)
■ 締め切り 6月5日(金)
■ キャンセルの場合には、6月5日(金)までに必ずご連絡くださいますようお願い申し上げます。
備考 軽食と宮城の日本酒がでます。
飲酒なさる方は、公共交通機関にてお越しください。

※これまでの様子は、こちらからご覧になれます。

ゲストプロフィール

野家 啓一氏(哲学者、東北大学理事、文学研究科教授)

1949年仙台生まれ。宮城県仙台第一高等学校卒業、東北大学理学部物理学科卒業。東京大学大学院科学史・科学基礎論博士課程中退。南山大学専任講師、プリンストン大学客員研究員などを経て現在、東北大学文学部教授。専攻は科学哲学、言語哲学。近代科学の成立と展開のプロセスを、科学方法論の変遷や理論転換の構造などに焦点を合わせて研究している。また、フッサールの現象学とウィトゲンシュタインの後期哲学との方法的対話を試みている。主な著書に、『言語行為の現象学』『無根拠からの出発』(以上、勁草書房)、『物語の哲学』(岩波現代文庫)、『科学の解釈学』(ちくま学芸文庫)、『パラダイムとは何か』(講談社学術文庫)など、多数。1994年第20回山崎賞受賞。

※【宮城の新聞】 哲学者に聞く :野家 啓一さんインタビュー(東北大教授)/科学って、そもそもなんだろう? はこちらをご覧ください。


参加申し込み

申し込みは終了いたしました。



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